Client
FION
Service
Logo
Monogram
PI
Visual Identity System
Packaging Design
Partner
Ding Fan / Fang Jianping
Team
CD: Ding Fan / Fang Jianping
D: Fang Jianping / Li Sinong / Zhou Junjun
MD: Fan Lili / Zhao Lin
PM: Shao Junyu
FION は、三世代にわたる職人精神を受け継ぐ ハンドクラフトレザーブランド である。1979年に香港で創業され、2014年には潮宏基グループの完全子会社となった。ブランドは創業以来、卓越した職人技と比類なき品質を追求し続け、同時に 挑戦を恐れない精神 を持ち合わせている。
私たちは、FIONの 歴史とストーリー を再発見することを目指した。振り返ると、FIONの約半世紀にわたる歩みの中で 「手作り」 というキーワードが常に中心にあった。
1980年代、FIONの創業者のひとりである 程栄忠(Cheng Rongzhong)氏 は、独自の発想で多くの製鞄工具を開発した。例えば、特徴的なエッジを形成する 竹製のヘラ、最高級の鋼材を用いた 裁断用ナイフ、さらには 船舶から取り外した油圧機を改造して作られた型押し機 など、どれも職人の知恵と工夫に溢れた道具である。
Client
FION
Service
Logo
Monogram
PI
Visual Identity System
Packaging Design
Partner
Ding Fan / Fang Jianping
Team
CD: Ding Fan / Fang Jianping
D: Fang Jianping / Li Sinong / Zhou Junjun
MD: Fan Lili / Zhao Lin
PM: Shao Junyu
この半世紀の間、ブランド・アイデンティティは幾度かの変遷を経て、常に継承と革新の突破口を模索してきた。私たちの使命は、ブランドが長年にわたって堅持してきた精神を再検討し、伝統を保持しながらブランドに新たな活力を注入することでした。
新たなロゴデザインは、FIONが生み出してきた 独自の製鞄工具 からインスピレーションを得ている。ブランドの価値を 「ハンドクラフトの温もり」 として視覚化するため、ロゴには「EST.1979」の表記を加え、ブランドの歴史を表現した。
また、FIONの 職人DNA を際立たせるため、新たなシンボルマークを開発。竹製のヘラ(推竹)の特徴を ロゴ、マーク、フォントデザイン に取り入れ、統一感のあるビジュアルシステムを確立した。特に「F」「I」「N」の縦線には、手作りならではの 意図的な荒削り感 を持たせ、温もりのある職人技の風合いを感じさせながらも、モダンで洗練された印象を維持している。
さらに、新しいビジュアル戦略 として デュアルトーン(2色のカラーパレット) と 新しいパターンデザイン を開発。2色の組み合わせは、異なる年代の竹の色 から着想を得ており、実店舗の空間デザイン、パッケージデザイン、オンラインメディアなど、さまざまな場面で活用される。新たなパターンデザインは、レザーアクセサリーやバッグの柄として用いられ、FIONの職人精神を象徴するビジュアルアイコンとして確立される。
私たちは、これらの 繰り返し使われるデザイン要素 を通じて、FIONの 「手作りの美学」 をより深く人々の記憶に刻み込んでいくことを目指している。